立会川付近は旧東海道の昔の面影を留めています。ボラ集団の出現に地元の商店街は商機を伺いましたが、ボラ達はもっときれいな川へ移動してしまい、あてが外れてしまいました。これを契機に地元が本気で浄化に力を入れてくれることを願います。
ギャング針で引っ掛けて釣り上げていたおじいさん。下水で汚染された立会川に集まるボラがかわいそうでした。
ここに出現した原因は、東京駅と馬喰町駅の工事で湧き出た地下水を未処理下水によるヘドロが堆積している立会川まで導いたことです。地下水は軽い為に上層を占めます。ボラはこの厚さ20センチほどの清水に集まって層をなしていました。この清水層より下はボラにとって貧酸素水の為、息苦しい訳です。
地下水の流量は1.600立米/日、放流は月見橋付近、立会川は都内中小河川のワースト1位です。なお、品川区は夏季(臭気がひどい時期)に海水を浜川橋まで導水しています。
立会い川を浄化するには、内川に設置してあるような暴気装置の導入が効果的と考えます。この他、堆積しているヘドロの除去があります。しかし、河口に下水道局のポンプ場があり、未処理下水が放流されるため、本当の改善は望めないでしょう。