大森青べかカヌークラブ

内川河口のふるさとの浜辺創生事業に関する 提案書

 平成14年3月18日、 大田区土木部長へ内川河口でこれまで通りにカヌーを使えるように提案書を提出しました。埋め立て工事が進んでいることから、11月から本格的な上物の検討 をはじめます。この検討会へ大森青べかカヌークラブから長谷川が参加します。ご意見がありましたら、どしどし私に伝えてください。
提案書の要点
  1. 次世代を担う子供たちへ、郷土の自然と海を櫓櫂船を通じて理解させたい。
  2. 人力で動かす櫓櫂船等を気軽に使用でき、だれでも海へ出られる施設を設ける。
  3. 以上の特徴を生かした活動を通じて、地元の活性化を図る。


大田区
土木部長殿

大森青べかカヌークラブ
クラブ員一同
提 案 書
ふるさとの浜辺整備事業における
櫓櫂船による水辺の利用とその拠点作りに関する提案

提 案
 大森青べかカヌークラブは、平成2年に大田区民による、大田区の水辺に親しむ目的で結成されたカヌー愛好会です。これまでに、大田区報への案内等を通じ て延べ1,500名を越える区民が活動に参加しております。また、大田区の文化センター主催の区民カヌー教室、昨年の第18回「大田区スポーツ祭り」の一 環としてカヌー教室を担当致しました。結成以来、一貫して大田区および大田区民へカヌーを通じたリクリエーションを提供しています。
 大森青べかカヌークラブの活動拠点は、内川とその河口部です。その内川河口において、ふるさとの浜辺整備事業が行われることとなりました。この埋立られ る水域において、初心者および小学生を対象としたカヌーの練習を実施して参りました。この水域は、堤防に囲まれている為に波が穏やかであり、船舶の往来が なく、安全にカヌーを楽しめる場所でした。

 これまでの活動を通じて、多くの大田区民がカヌーの水上リクリエーションを望んでいることを感じております。また、水に一番近い乗物で大田区の環境を知 ることは、環境学習とともに、故郷としての感動を与えることになります。
 かつて大田区には海苔の文化があり、数多くの海苔船が使われていました。なかでも「べか舟」(海苔採り伝馬)は海苔の生産に必要な基本となる舟でした。 平成8年に大田区郷土博物館による「大田区の船大工」展に期して「べか舟」と「中べか」を製作し、進水式をここで行った経緯があります。この大森の地で、 海苔舟等を活用することができれば、大田区の特長を示した整備事業となります。

 そこで、ふるさとの浜辺整備事業において、大田区民が気軽に身近に櫓櫂船による水辺のリクリエーションができる場所となり、またその拠点つくりの整備を 提案致します。

平成14年3月18日
大森青べかカヌークラブ


岸に並ぶべか舟
提供:大田区立郷土博物館