千葉県市川市の沖合いに広がる昔のまま残る貴重な「遠浅の海」です。
東京湾最奥に位置し、真ん中に江戸川放水路があり、大雨の時は放水路から上流の堰を超えた江戸川の水が流れ込みます。この水域は、古くから海苔漁業が 行われています。しかし、この遠浅の海を埋め立てる計画があり、漁業補償(正確な表現ではありません)もしましたが、地域住民の根強い反対で埋立てが中止 となりました。とは言え、まだ一部を埋立てる計画があり、油断できません。
冬の期間はきれいな澄んだ水質となる一部の海域はありますが、周辺からの下水処理水、家庭下水が流れ込んで汚れています。特に、沖合いに浦安や幕張地域 の埋立て用に使われた砂を掘った穴がいくつもあり、その穴には無酸素状態(大量の有機物の分解に酸素が消費された状態)の海水があり、北東方面からの風 が強く吹くと湧き上がり、遠浅の海を覆います。そのときは、貝類はほぼ全滅します。大変に恐ろしい海域でもあります。海 上保安庁の航空写真へ
三番瀬の風物、3万羽のススガモは激減しています。
ス ズガモは浦安沖から三番瀬にかけて2〜3千羽程度しかいませんでした。
(2003年1月13日)