大森青べかカヌークラブ
墓場のような東京湾の海底

貧酸素水の海底に住める生き物はヒトデだけ

東京港東航路付近(水深10m)


同上


同上
白くなっているのはまるでカビ(硫化物か?)が生えているようでした

東京港の水深5m以下の海底は広くこのような墓場に
なっています。生き物はといえば、ときどきヒトデがいる程度です。
ヘドロに覆われて砂地は見えません。フカフカで黒いヘドロが少なくとも
約20cm位は堆積しているようです。
画面に映し出される海底を見ていると、
暗い気持ちになって心が沈んでしまいます。


大井埠頭城南島海浜公園付近(水深4m)
クモヒトデ?(機敏な動きをします)
スズキが回遊し、ハゼと思われる魚影がときどきありました

魚が生息できるのは、岸近くのテトラポッドや水深4mより
浅い場所です。海水の溶存酸素が多いのでヘドロが分解されやすいのでしょう。
あるいは、海底が波浪で掻き回されるからと思います。


千葉の悪臭事件の原因を探る


平成16年6月末に千葉付近に発生した悪臭はどこからなのか?
もしかして東京湾ではないかと思い、東京湾のモニタリングポスト
の溶存酸素濃度の推移を調べました。水深にかかわらず全体の
酸素濃度が減少していました。急激に水が腐る現象が見られました。
これが、直ちに悪臭の原因とは断定できませんが、
犯人の可能性を否定することはできないと思います。