大森青べかカヌークラブ

東京湾をきれいにするには

 国土交通省の「合流式下水道改善対策検討委員会」は、今後10年間の改善策を提示しました。オイ ルボール対策(クイックプラン)とBOD削減を挙げています。注目できる改善点は、親水水辺水域の吐き出し口の廃止と移動です。このままでは内川河口の「ふるさとの浜辺」 が糞便性大腸菌で高濃度汚染されることは明らかです。怖いのは、大腸菌だけではなく。赤痢やコレラといった細菌も含まれていることです。ここで遊んだ子供 が感染し、その原因が判明された時、行政は責任を問われますし、立入り禁止となる恐れすらあります。
 提案したいことは、将来を見越して合流式下水から分流式下水へ政策転換すべきです。下 水の油(オイルボール)を回収することに注意が向けられていますが、問題の本質を見逃してはなりませ ん。分流式下水道へ転換する公共投資には大賛成します。東京の海がきれいになることを願います。


大森青べかカヌークラブの案

東京の海をきれいにする方法
(下水行政の協力)

1.雨水が下水に流入する合流式から下水だけを送る「分流式下水道」 に 転換すること。
2.
下水が流れる河川に曝気装置(空 気を強制的に注入して有 機物の処理を促進する装置)を設置し、河川の下水処理能力を高めること。
3.未処理下水が流入する河川の水質管理を自治体だけの管理・管轄ではなく、下水道局も管理する法律を作ること。現状はたれ流しか?
4.下水の汚濁量を削減するために、発生源での処理を促進する。地域ごとあるいは各ビル毎に下水処理等の施設を 設ける。
5.集中豪雨を減らすために、吸水性能のある道路舗装、屋上緑化による都市 の保水能力の強化と温室効果対策を よりいっそう促進すること。
6.東京湾に干潟を増やすこと:干潟は海の栄養物を消化する胃袋です。

誰でもできること
6.たべ残しを推奨します。食べ物を残すのはよくないと思われますが、食べれば排泄物はすべて下水処理の負荷を高めます。
7.ディスポーザル(粉砕機)は使わないでください。ごみを減らしますが、下水処理の負荷を高めます。東京湾に流れる下水道には使わないでください。
国土交通省の考え

合流式下水道の改善対策に関する基本的な考え方(案)はこ ちら

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