映画版は序章に過ぎなかった
全七巻のこの漫画。映画で描かれていたのはそのうち2巻の初めのあたりまで。もののけ姫とテーマが似ていて、腐海と人間の共存について描かれている。
人種の違いによる醜い争い
様々な人種がでてくる。腐海とともに生きる人々、腐海を滅ぼす人々、蟲を使う人々。様々な思惑が交差し争いを繰り返すなかナウシカのとった「道」とは。今も昔の変わらない永遠のテーマもともに描かれている。
明確な終わりは見せない宮崎駿
宮崎駿は、このテーマの重い作品「風の谷のナウシカ」では答えは出さず、道を示すに留まっている。ナウシカも最終的には一つの道を選ぶのだが、それからどうなっていくかは読者の想像に任せられる。もしかしたら答えは彼自身にもわからないという事だろうか。
風の谷のナウシカ |
ストーリー |
★★★★☆ |
面白いが、重く深い |
絵 |
★★★★★ |
おなじみの絵 |
世界観 |
★★★★★ |
不思議でリアル |
感動 |
★★☆☆☆ |
映画と同じテンションではない |
メッセージ |
★★★★★ |
正直難しい |
おすすめ |
★★★★☆ |
本当の「ナウシカ」をどうぞ |
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風の谷のナウシカ
宮崎駿 作 アニメージュコミックス 各380円
【公式サイト】
ストーリー |
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腐海(ふかい)と呼ばれる毒の森とそこに棲む蟲(むし)たちに支配された世界。辺境の王国・風の谷には、自然を愛で、蟲とすら心を通わせる少女ナウシカがいた。腐海を焼き蟲を滅ぼそうとする大国の争いに巻き込まれながらもナウシカは、人を愛するのと同様に蟲たちをも愛そうとする…。 |
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