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夕凪の街 桜の国
 

戦争を知らない世代に向ける強烈なメッセージ

三つの話で構成される舞台は戦後の広島。それぞれで時間軸を移動し現代に繋がる。戦争ものの漫画だと、はだしのゲンに代表されるように、残酷で悲惨な描写が想像されるがこの漫画にはそういうシーンは殆どでてこない。 やさしい絵の中でほのぼのと進む中、確実に迫りくる原爆の傷跡。現代の今、この瞬間もいまだに苦しむ人々がいることを思い知る。

あくまで事実をストレートに

戦争には善、悪がなかなかつけにくい。それは立場がそれぞれ入れ替わるから。この作品には「アメリカ」という単語が一切出てこない。誰にやられたとか、どうして落とされたかではなく ただそこにある揺ぎ無い事実を描いている。

学校でも紹介すべき名作

小学校の国語の教科書にはあざとく戦争に関連した読みのものが混ざっているように、この作品も後世に伝えていくべき名作だと思う。


夕凪の街 桜の国
ストーリー ★★★★★ 壮絶!!
★★★★☆ やさしい絵に救われる
世界観 ★★★★★ 事実
感動 ★★★★★ 悲しさで泣ける
メッセージ性 ★★★★★ 考えてしまう
おすすめ ★★★★★ 教科書に載せてもいいと思う


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夕凪の街 桜の国
夕凪の街 桜の国
こうの史代 作
アクションコミックス
840円
公式サイト
文化庁メディア芸術プラザ大賞

ストーリー
昭和30年、灼熱の閃光が放たれた時から10年。ヒロシマを舞台に、一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。最もか弱き者たちにとって、戦争とは何だったのか……、原爆とは何だったのか……。漫画アクション掲載時に大反響を呼んだ気鋭、こうの史代が描く渾身の問題作。
 
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